コインランドリーとクリーニング

水洗いできる衣類と洗濯機の進化

形状記憶のワイシャツやスラックスなど水洗いできる衣類が増えたことや洗濯機の大幅な技術革新により、
“家で洗濯をする”という人が増えてきました。
また洗剤や柔軟剤のCMも、これまでクリーニングに出していたデリケートな素材の衣料を洗えることを打ち出している内容のものが増え、水洗いの認識が変わってきています。

家庭で洗濯する人が増えた

ネットやテレビなどの情報により、今までクリーニングに出していたデリケートな衣類を家庭で洗う方法を知ることができるようになりました。それにより、カシミヤ・ウール・ダウン・・・など今までクリーニングに出していた衣類を家庭で洗うことができるようになったのです。また、デリケートな衣類は短時間で乾燥させることが傷まない一つの方法ということで、高温で一気に乾燥させるコインランドリーを仕上げに使われる方が増えています。

共働き世帯の増加

夫婦ともに正社員としてフルタイムで働く世帯が増えてきています。
そのため、洗濯にかけられる時間が少なくなってきました。
そこで、一度に大量に短時間で洗濯ができるコインランドリーの需要は増加しています。

部屋干し・浴室乾燥の増加

雨の日が続いたり、花粉が多い季節は、洗濯物を外に干すことができません。
またマンションでは景観法・景観条例の施行や、防犯上の理由からも外に干せないところが増えてきています。
そのような理由から最近では室内干しや浴室乾燥を使用するという家庭が増えてきています。
また、高温で一気に乾燥できるコインランドリーを利用する方も増えています。

直近18年間で約4割減少したクリーニング店の数

クリーニング店には、洗濯設備を備えた「一般クリーニング所」と、単なる取り次ぎを行う店舗の「取次所」があります。平成27年度(28年3月末)の店舗数は、一般クリーニング所が29,423店舗、取次所が72,888店舗、合計102,311店舗数となっています。
過去のピークと推察される平成9年度には164,225店舗あったため、18年間で約▲62,000店舗の減少、率にすると▲38%減となりました。

激減した1世帯当たりのクリーニング代

1世帯当たりの年間クリーニング代はピークだった1992年の19,243円から2016年は6,615円まで激減しており、24年間で約3分の1まで落ち込んできています。
これは、家庭で洗濯できる衣類が増えたことや家庭用洗濯機の性能が上がったなど、クリーニングにお金を掛けなくなってきています。

クリーニングからコインランドリーへの変化

水洗いできる衣類が増えたことや、洗濯機の技術革新により家庭での洗濯需要が増えてきました。それに伴い、クリーニング店をを利用する人が減ってきました。それに加え、共働き世帯の増加や花粉などで、洗濯物を外に干したくない方が増え、その結果としてコインランドリーを利用する方が増えてきたのです。
コインランドリーが増えてきたことにより、クリーニング店が減ってきたというわけではなく、時代の流れにより衣類のお洗濯はドライクリーニングから水洗いできるコインランドリーへ変化しています。

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